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幾原邦彦のアニメを夢想する

1997年「少女革命ウテナ

2011年「輪るピングドラム

2015年「ユリ熊嵐



各世代においてその独特な世界観で他の作品とは一味も二味も違う作品を産み、多大な影響を与え続ける幾原作品の魅力とは?



そんなことを浅く、淡々と思い返していこうかと思います


幾原邦彦ってどんな人?

京都芸術短期大学(現・京都造形芸術大学)卒業後、東映動画を経てクリエイター集団を結成したりしてる人。

アニメ監督だったり音楽プロデューサーだったり小説家だったり漫画原作者。なんかすごい人





幾原邦彦の作風の話

幾原邦彦の作品で特に記憶に残るのが止め絵やバンクを多用したトリッキーな演出や演劇の手法を模した表現です



これが幾原最大の特徴であり、自分が一番好きな幾原の技術的特徴です



自分自信幾原邦彦が作った作品とは知らずに見ていた少女革命ウテナから、他に類を見ない独特な魔性の魅力を感じ、見事に魅了されました



幾原邦彦の作品はメッセージ性が強く、トリッキーな演出を読み解きそのメッセージを自己解釈するのがとても中毒性のある楽しみ方だと思いますね



幾原自身、「セル画の枚数・作画の力に頼らずに面白い物を作る」と言っているように近年の「手抜きだ!作画崩壊だ!」が騒がれる業界でも遺憾なく実力を魅せてくれます





(また、新房監督の作風は幾原のパクリだ!逆に幾原がパクリだ!など一部の声がデカイ連中がその声を荒らげてるがこれは単に新房監督よ幾原監督が同期であり、互いに認め合い切磋琢磨するライバルだったからだと思われますね(互いに影響を受け与えてきたのだろう








ユリ熊嵐を思い返す



ユリ熊嵐は熊と人間が敵対した世界で、熊と人間が禁断の恋に落ちる〜。とかそんなストーリーです



ここでユリ熊嵐3話よりセリフ抜粋



「私たちは『透明な存在』であらねばなりません。

『友だち』は何よりも大切ですよね。

今、この教室にいる『私たち』、それが『友だち』です。

『私たち』から浮いてるひとって、だめですよね。

『私たち』の色に染まらないひとは迷惑で邪魔ですよね。

そういう、空気を読めないひとは『悪』です。」





当時見ていて面白いなぁと思ったセリフです。



幾原邦彦の作品においてはよく「特別な個性を持った人間」と「個性の無い人間」を明確に分けて描写されています。

強いてはユリ熊嵐のこのシーンにてわかり易く描写されています



ユリ熊嵐の世界において、これは「熊」と「人間」に別れるわけですね



抜粋したセリフに当てはめてみると、自分達から浮いて、色に染まらず、空気を読まない、そう「個性を持った人間」は「悪」である、と言います。

言い換えると「モブの私達人間が個性を持った熊になるなんて許せねぇ!素直に自分の感情を殺して無個性の人間になれ!」って感じですかね?

「個性を持たない人間」の世界では「個性を持った人間」に惹かれる事はご法度です



これはいわゆる同調圧力ですね。

モブはモブでなければならない、と



まぁユリ熊嵐はそんな「個性を持った人間」と「個性を持たない人間」が壁を超えて愛し合うって話なんですが、

この作品では「個性を持った人間」と「個性を持たない人間」はこういう使われ方をしてます





少女革命ウテナにも

モブ筆頭こと若葉のラブレター回や西園寺を匿う回がありましたね



「個性を持たない人間」が「個性を持った人間」と関わろうとする事は「個性を持たない人間」の世界では違反なんですダメなんです



少女革命ウテナでのこういう所を凝縮したのがユリ熊嵐なんでしょうね









輪るピングドラムのいろいろ



某事件のオマージュで放送当時すごい話題になりましたね、

輪るピングドラム自体は「家族」がテーマですが



「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」



というキャッチコピー、すごいイクニだ!と感じましたね



ここで言う「個性」は「愛」でしょう

ピングドラムを手に入れろ」、ピングドラムは恐らく「愛」

「何者にもなれないお前たち」が「愛」=「個性」を手に入れ、その愛を愛する人に分け与えていきましょう、と



輪るピングドラムとは愛を分け与えていってまわるまわるよ時代はまわる、って感じですかね





・最初に戻る



幾原邦彦の作品はメッセージ性が強く、トリッキーな演出を読み解きそのメッセージを自己解釈するのがとても中毒性のある楽しみ方だと思いますね





はい、そうです

ここまでの考察はただの自己解釈でしかありません。



考察の答えは合っていようが外れていようが自分で思いつく限り無限です。

そもそも答えなんてアニメを作った幾原監督しか知らないのでハズレなんてありません。自分が考えたものが答えです、幾原の声が聞こえる・・・と感じたもの勝ちなんです



考察を楽しみましょう





幾原邦彦入門

作画の関係上最初に見とかないと見れないと言い出す輩がいるので少女革命ウテナから幾原ワールドに入るのがオススメです。



ウテナ長いし見る気起きんわ!」って人はセーラームーン無印の幾原担当回か作画が新しい輪るピングドラムがオススメですね









・幾原の次回作を想像する

恐らく3年あるいは4年後に来るでしょう幾原邦彦の次回作はどんなのが来るだろうか



今年のユリ熊嵐は正直あまり評価を得られなかったご様子。

(最近のオリジナルアニメの下火感は否めませんね



ユリ熊嵐を評価してなかった人の話を聞くと「難しくてよくわからない」と言う声がよく聞こえました



幾原作品全部に言えることですが確かに難しい!

ですがそこが面白いんだけどなぁ・・・



難しい難しい言う現代アニメオタク達にわかりやすくキャッチーに、しかし幾原邦彦のファンにはしっかりと届くメッセージを仕込んだ作品をどうか1本!(無理ゲー



まぁ自分は幾原の作品が見れるなら満足ですね←ダイジ





・結局幾原邦彦の魅力ってなんだ

独特なアニメ作り強いメッセージ性



普通のアニメに飽き飽きした人ならどっぷり浸かれる深い作品ばかりです!



また、幾原邦彦個人もとても個性的で面白い(ビジュアルが凄い







・最後に

今回触れた事は幾原作品のほんの一部でしかありません



作品を考察した面白いブログが沢山有るのでぜひ読んでみてわ?



お疲れ様でした







今度はコンクリートレボルティオの記事でも書きたいな…………